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【後編】かが屋 in ニコン! ニコンファン「かが屋」加賀さんが恋に落ちたPlenaレンズでポートレート撮影対決!
かが屋のお二人が、ニコン本社を電撃訪問!後編では、カメラ愛好家でニコンファンの加賀さんに、ニコン社員とポートレート撮影対決をしていただきました。
前編はこちら
かが屋 加賀さん vs ニコンの「賀屋さんのポートレート撮影対決」動画はこちら
使ったレンズは、2023年10月に発売し、優しく被写体を引き立たせる洗練されたボケ味が特徴的なNIKKOR Z 135mm f/1.8 S Plenaです。
それぞれ10分間の制限時間で賀屋さんを撮影し、賀屋さんが気に入った写真を撮ったほうが勝ち。さて、どんな対決になったでしょうか。さっそく見ていきましょう!
加賀さんも愛用する「Plena」でポートレート撮影対決!
加賀さんと対決するのは、ニコンの栗林さん。Plenaのレンズの配置やガラスの種類などを決める光学設計を担当している開発者です。
また、使用するレンズPlenaの説明を、交換レンズのメカ設計を担当しPlenaのレンズ開発担当者である堀越さんが行い、ニコンの齊藤さんが進行しました。
光学本部 第三設計部 栗林 知憲(左) / 光学本部 第二開発部 堀越 誠(中央)/ デザインセンター 齊藤 仁美(右)
普段からPlenaを愛用している加賀さん。「すさまじいレンズなんです!」とニコン社員よりも先に賀屋さんに説明します。
「ニコンのZマウントのレンズで名前がついているものはNoctとPlenaの2種だけ。最初は高価な上、135mm f/1.8という、一見使い勝手が悪いんじゃないかと疑問に思っていたんです」
「でも、触らせてもらう機会があって、覗いたらもうダメだった。『何これ』ってはっきりレンズの違いがわかるくらいで、もう直後には目がハートになっていた」「レンズに初めて恋に落ちたのがPlena」と熱弁します。
制限時間は10分。撮影対決スタートです!
いよいよ、ポートレート撮影対決!ルールは
・賀屋さんのポーズは自由
・使用するカメラは自分のカメラボディ+Plena
・制限時間は10分
・両者撮影後に各自が「この1枚」を選出し、賀屋さんがどちらが気に入ったかを決定
・加賀さんが勝ったらプレゼントを贈呈!
先攻はニコンの栗林さん。
「時間がないので、秘密兵器を…」と言いながら、自前のNikon New FM2のカメラを賀屋さんに小道具として手渡します。
玉ボケ(※)が作れる点光源も動かし、「いい被写体を見つけたような表情で」と賀屋さんにスムーズに指示を出します。栗林さんのリクエストに賀屋さんもノリノリ。その様子を見守る加賀さん、思わず「いやあんまりうまくやるなよ、ぎこちなくやれ」と口を挟みます。
※ 写真の中で、点光源が丸くボケて写り込んでいるもののこと。
玉ボケの撮影が終わったあとは、観葉植物を移動し、その前で再び撮影を開始。「いいものを見つけた表情で」「見ちゃいけないものを見ちゃった表情で」とサクサク撮影を進めていきます。
そして次に出てきたのはシャボン玉。用意された小道具を使い尽くしていく栗林さんに、加賀さんは「俺が使う小道具がないんだけど!?」とあわあわ。
シャボン玉を吹く楽しげな賀屋さんに、栗林さんも終始笑顔。撮影時間を余らせてフィニッシュです!
床にはいつくばっての撮影も。加賀さんの情熱に一同大盛り上がり!
「ほぼ、やりたかったことを全部やられた」と苦笑いする加賀さん。
しかし「その上で、私が勝つことになるでしょう」と淡々と宣言します。
さて、加賀さんがカメラマンを務める後攻がスタート!
「今日はよろしくお願いします。加賀と申します」と、突然カメラマンとモデルの小芝居から撮影スタート。
「リラックスして、楽しい感じで」
「はい、カワイイね!」
「素敵だね」
「どこから来たの?」
と手慣れたカメラマン風に賀屋さんとコミュニケーションを取ります。
「将来はどんなアイドルになりたいの?」の質問に、ニコンチームが思わず吹き出すワンシーンも。「見ている人が『私も頑張るぞ!』と思えるアイドルになりたい」と賀屋さんもアイドルとしての野望を語ります。
続いて、玉ボケが作れる点光源を賀屋さんの前に設置し、「玉ボケ食べちゃうぞ〜」「あ〜ん、玉ボケおいしい〜」と声をかけながら撮影します。
その後「つやを出したいから」と言いながら取り出したのは霧吹き。賀屋さんに吹きかけて撮影を続けました。「びしょびしょなんだけど!」という賀屋さんの突っ込みに構うことなく、“撮りたい写真”を追求する加賀さん。
続いては、賀屋さん自らニコンミュージアムでプレゼントとしてもらったニコンクリエイターズのニットキャップをかぶり、ビジュアルを変えて撮影。
「撮り終わったかも!」という自信を見せつつも、最後に「シャボン玉も撮りたい!」と撮影続行。床に転がって下から撮影する熱の入りっぷりを披露してくれました。いちカメラマンとしてのこだわりに、見守るスタッフも大盛り上がり。
さて、加賀さんも撮影終了!「広島から来たアイドルということで、緊張をほぐすための心のマッサージから入らせてもらいました」と、最後まで設定を貫き、笑いに満ちた対決終了となりました。
対決終了!賀屋さんが選ぶ勝者の1枚は…?
さっそく、先攻の栗林さんの写真からモニターでチェックします。
出来栄えに思わず「かっこいい!」と賀屋さん。「これ、撮って出しですよね?」と質問する加賀さんに、「カメラのボディでピクチャーコントロールの設定がいじれるんです」と栗林さん。
「設定をいじるなんて聞いてないですよ!」と、ニコン社員ならではの戦法に憤慨する加賀さん。
次々とモニターに映し出される写真に「いい!」「かっこいい!」と歓声を上げます。賀屋さんからは「俺じゃねえな」というセリフも飛び出しました。
そして密かに、加賀さんの撮影風景も撮影していました。
ファインダーを覗く真剣な横顔が素敵です。
次は加賀さんの写真確認です。
アイドル設定で撮った写真に笑いつつ、玉ボケの写真を確認します。
「玉ボケ食べて」の撮影の出来栄えは“玉ボケを食う妖怪”に。
「こってり撮らせてもらいました」と語る加賀さん、自信たっぷりです。
さて、そんな加賀さん、栗林さんが選んだ「勝負の1枚」はこちら!
栗林さんは、カメラを構えてこちらを見据える賀屋さんをチョイス。加賀さんは“玉ボケを食う妖怪”を勝負の1枚に選びました。
お二人が撮影した写真を並べると、とても同じ被写体とは思えない出来栄えに。
最初「カメラマン」だった賀屋さんは、最後には“玉ボケを食う妖怪”になってしまいました…。
さて、勝者は…!?
毛色の違い過ぎる2枚、「ごめんなさい、選べなかった」と賀屋さん。「加賀のもいいんだけど、加賀のを選んでこれ1枚になるのは嫌だった」というご感想でした。妖怪写真1枚になるのは避けたかった気持ち、ちょっぴりわかります…(笑)。
加賀さん、興味津々!ニコン社員に聞く「Plena」誕生秘話
さて、最後はニコン社員への質問コーナーです。促された加賀さん、すぐさま「135mmの単焦点レンズは稀有な存在ですが、そんなPlenaをなぜ作ろうと思ったんですか?コンセプトの由来は?」と鼻息荒く質問。
「大口径レンズ、いわゆる明るいレンズは画面の周辺のボケが丸じゃなくレモン型になってしまうんです。そんな一般的な概念を払拭して新しい撮影体験を提供したくて企画しました」と堀越さん。
たしかに、お二人が撮られた写真の玉ボケは、画面の端までしっかりと丸くなっています。
「性能の高さのわりに、持って動くのにちょうど良いサイズ感で、意外と軽いのがPlenaの特徴ですよね」と加賀さん。
堀越さんは「きれいな丸いボケが撮れ、描写性能が高く持ち歩けるものにこだわりつつ、なんとかここまで小さくしました」と答えます。
「この単焦点は初めて見る世界だし、興奮します」と熱弁をふるう加賀さん。さらに「作り手側から伝えたい、Plenaの魅力は何ですか?」と質問します。
「明るいレンズになると、どうしても製品全体が大きく重くなり、フォーカスのピントを合わせるガラスも重くなりがちなんですけど、軽くするために少しずつ小さく薄くしました。また、オートフォーカスも機敏に動けるようこだわりました」と堀越さん。
「何のストレスもないですもん」と受ける加賀さんに、「作るの、めっちゃ大変でした?」と投げかける賀屋さん。即座に「大変でした」と答えた堀越さんの様子からも、開発の苦労がうかがえます。
栗林さんは「被写体から少し離れた小さなボケも丸く柔らかく、しっとりとした写りになり、被写体が浮かび上がるんです。ここに気付いてもらえると設計者としてうれしいです」と魅力を語ります。
Plenaを使用して撮影した右の写真は玉ボケが綺麗な丸になっています。
「Plena」は魔法がかかっているレンズ
今度は、栗林さんからカメラ愛好家の加賀さんへ「率直にPlenaのどういうところに感動しましたか?」と質問。返ってきた答えは、熱量MAXの熱い熱い答えでした。
「現実世界を確実に良く見せてくれているというか『写真の楽しいところってそうだよね!』という、誰が撮っても、理想の画が撮影できるところ。50mmや35mmは正直腕が問われるけど、135mmまでいくと望遠効果で上手くなったように見えやすいんですよね。そのなかでもPlenaは写りがよくて、空気が写っているような錯覚をするんですよ。そこが魅力で。初めてPlenaで賀屋を撮った時に『見てみろ!』って思わず言ったんだよね」
「言った言った、めっちゃ興奮してたよね」と、賀屋さんも当時の様子を振り返ります。
「賀屋も『俺、かっこよくない?』って言っていたもんね。それぐらい、カメラに詳しくない人でも『これは違う』と思える一番魔法がかかっているレンズだと思う」
この熱い回答のあと、賀屋さんからは「Plenaを買ったあと、加賀がカメラと話す時間が増えた」という情報も。シャッターを切っては「お前、マジか!」とカメラに向かって語りかけているのだそう。
続いては、堀越さんから「Plenaを購入した理由は?」と加賀さんに質問。
「展示会で、目がハートになっていることに気付いたニコンスタッフさんが『いいですよね』と話しかけてきてくれて、貸してもらったのが最初だったんです。そうしたら、返したくなくなってしまって(笑)。即決でした」と回答。
最後は「できるって、無限。」とニコンが現在展開している企業広告のコピーをポーズ付きで宣言してくれた加賀さん。終始ニコン愛、カメラ愛が伝わる、また、カメラで撮影することの楽しさで溢れた対決となりました。
かが屋のお二人、ご訪問ありがとうございました!
前編はこちら
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※所属、仕事内容は取材当時のものです。